初心者が知っておきたい双眼鏡の選び方とは?

初心者が知っておきたい双眼鏡の選び方とは?

双眼鏡は需要の増加に伴って種類が増えていることから、初心者の中にはどれを選べばいいかわからず迷う人もいます。
初めて購入する場合に、重要なポイントとなるのが大きさです。

専門の知識のない人は、サイズが大きいほど性能が高いと認識している人も少なくありません。
これは大きな間違いで、双眼鏡はレンズの倍率が見え方に影響するため、本体の大きさが性能に影響しないと言われています。
手軽さと使いやすさが魅力なので、鞄に入れても邪魔にならないコンパクトな形状の物を選ぶことが基本です。

防水性能の有無も重要なポイントになります。
双眼鏡は水に濡れるとレンズのカビや本体のサビなどが起きるほどデリケートなアイテムです。
防水機能が備わっていれば、急な天候不良が起きることもある屋外でも安心して使えます。
とはいえ、双眼鏡の防水は簡易的な物なので、過信し過ぎずに雨が降り始めたら速やかに片付けることが大切です。
レンズは倍率に比例して金額が高くなるので、初心者は明るさ、距離共に標準の8倍程度が適しています。

用途で異なる双眼鏡のレンズの倍率と選び方

双眼鏡が商品ごとにそれぞれレンズの倍率が違っている理由について、正しく理解していない人も少なくありません。
一見するとどれを選んでも同じように感じられますが、双眼鏡は用途に応じて適切な倍率を選ぶことが基本とされています。

代表的な利用方法の一つ、自然観察に適している倍率は6倍や8倍です。
双眼鏡は倍率が高くなるほど見える距離が長くなりますが、その分範囲が狭くなる構造になっています。
6倍、8倍のレンズは広範囲まで見渡しやすいので広大な景色や動き回る野鳥の観察向きです。

スポーツ観戦やコンサートの観賞が趣味の人に向いているのが10倍です。
10倍レンズは6倍に比べて範囲は若干狭くなる分、ターゲットをピンポイントで見ることができます。
肉眼では見ることができない試合中の選手の表情なども楽しみたいという人に人気です。

月や星など遠い距離にある物を見る場合、10倍でも物足りないことがあります。
天体観測では15倍クラスのレンズを使うのが基本です。